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営業、クリエイティブからWebディレクターへのキャリチェンを考察する夏。

2016/04/04

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こんにちは。助田です。

猛暑まっさかり、お盆だー、夏休みだー、なんて最中、キャリアに悩むみなさんいかがお過ごしでしょうか。

中途採用のお手伝いをしていると年間でやっぱり波があるんですが、大型連休前(GWとかお盆とか年末とか)はみなさん、キャリアの転換期を迎え、実際に行動する人が多い傾向。(当社比)

ってことで、4月決算の弊社1Qでは4月、2Qでは7月はエントリー数が他の月よりもダントツ多く、7月いっぴ、10月いっぴ入社希望が増えておりますが、キャリアをうっすら考えるみなさんもそう感じる季節なのでしょうか?

そんなわけで、面談、講座なんかもやっているとWebディレクターになりたい!という別キャリアの方もたくさんいてですね、今日は表題について考察してみたいと思います。

(この記事の所要時間: 約 6分以上のロングバージョンっす。)

Webディレクターへキャリアチェンジするメリット過多

Webディレクターは、現在グローバルは知りませんが、日本中で求められていると言っても大げさでないくらいのニーズがあります。

僕が感じる「Webディレクターへキャリアチェンジするメリット」を、ぱっと思いつきで、ざっと記載。

・事業的に、クライアント側はどんな戦略のもと、ビジネスをしようとしているのか、実測値が分かる。
・技術的に、クリエイティブ側は、どんな最新技術にどんな特性があって、どう活用すべきかが分かる。
・視点的に、ユーザーのことを見据えたサービスを考え、経験することが出来る。
・経験的に、コミュニケーションの本質を理解したスキルとはなんぞ、を知ることができる。
・需要的に、Webディレクターのニーズは上昇中。事業会社、非インターネット領域と拡大している。
・収入的に、Webディレクターの給与は右肩上がりの傾向にある。
・立場的に、リーディング、サーバントと、いずれのリーダーシップ手法を経験することができる。
・キャリアパス的に、独立、フリーランス、マネジメントなど、良いポジショニングを取りやすい。

とうことで、基本全部やり切る前提ですが、キリなくメリットたちが溢れ出ます。

やれクラウドソーシングだ、オフショアだ、なんてWeb制作を取り巻く環境も変化が激しいのですが、ディレクションだけは、ツール化、簡略化、すっとばし化しきれない、生粋の日本人に必要な要素なんです。

その分、プロジェクトリードする、あの「圧」のかかり具合を乗り越え、等しく同じ認識を与えるコミュニケーションの質、情報管理、共有のスピード、正確さなど、Webディレクターが当たり前のように行わなければいけないことも多い、ってかめちゃくちゃあるって事実もあります。

僕自身はWebディレクターとしてあまりにしんどかった現役時代があり、逆にしんどい環境を変えたいと思って、Webディレクターを支援する立場に移ったわけですが、キャリアを変えた今でもディレクションの能力は間違いなく自分のキャリアを支えています

そんなディレクターですが、ナチュラルボーンでディレクターからキャリアをスタートするパターンは未だごくわずか。

まだまだ大半の人は他キャリアからの転身系が多いですよね。

今日はとある2方向からWebディレクターへキャリチェンするパターンを拾ってみます。

営業サイドからWebディレクターにキャリアチェンジするパターン

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「ワタシ営業だったんすけど、折衝してたらいつの間にか納品までやってました。」(営業・27歳)

僕の経験したWebインテグレーションの企業で、営業サイド寄りの3ポジションがありましたので例に出します。

・営業:売上にコミットだぜ
・プロデューサー:利益にコミットだぜ
・ディレクター:納期と品質にコミットだぜ

営業畑出身だとすると、クライアントの意向や事情も詳しいことを強みとした上で、クリエイティブとどう連携して、課題を解決していくかという立場でのスタートになるはずです。

よく「僕は技術がわかんないですけどー」という人がいるように、課題は「納期を順守し、品質を担保することで、最大利益を残す」にはどうすべきか、の実績、スキルを身につけていく必要があります。

クリエイティブとコミュニケーション取るには?課題をきちんと伝えて、チームメンバーにクライアントを敵視させない環境にするには?本来解決すべき課題に対しての施策になっているのか?などの視点でディレクションを心がけると吉です。

それにはできるだけ数多くのクリエイティブな人たちと接点を持ち、彼らが何を思い、何をモチベーションとし、強み、弱みを一人ひとりきちんと把握することが大切。

特に彼らと会話するための技術用語含めたキーワードは何を意味し、何を指すのか、という把握はできるよう日々勉強が必要ですよね。

そのために交流会やストアカなどの勉強会など、Web、ITリテラシーを挙げる目的として、クリエイティブな人たちと円滑なコミュニケーションを図り、その特性を正確に把握することを一つの狙いとすることが一つのやり方です。

クリエイティブサイドからWebディレクターにキャリアチェンジするパターン

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「営業が突然の退職。結局、顧客折衝もやらねばいけなくなりました。」(Webデザイナー・30歳)

なんて突然のハプニング然り、クリエイティブサイドから段階的にディレクション業務を行っていく人って、一番多いパターンかもしれません。

事業会社なんかはクリエイティブチームのリーダーがマネジメントをやって、メンバーの稼働や進捗管理なんかをやることも多く、先に上げた3ポジションで言う、プロデューサーとディレクターの役割を兼ねている人も多いことと存じます。

クリエイティブサイドからディレクションを行うにあたって、最大の課題は数字です。

例に挙げるとすると、KPI、PLの理解です。

クライアントが抱える課題を数字としてどう捉えて、課題解決の目的がビジネスであれば、売上、原価を考え捉え、どのくらいの利益を出せる施策を実施できるのか、がポイントに。

クリエイティブ畑の人は「自分は数字が苦手なんですけどー」なんて方も多いかと思います。

でもWebディレクターになるべくして、数字は避けられません。

なので苦手意識から取り除くことをメインに日々鍛錬ください。

KPIの設計は、業務上、機会がないのであれば、ブログなど自分でメディアを運営してみることが手っ取り早いかと思います。

で、目標値を立ててやってみる。小さくても数字を上げるための施策をやり続ける。

PLは家計簿を付けてみることがてっとり早いかったりしますが、家計簿だと原価って概念が把握しづらかったりしますので、そういう意味では少額でいいのでモノを買って売ってみる。

例えば、ECサイトを運用すると、ひと通りの経験できますね。

※新入社員な合田がコミットしているカラーミーなんて最適なツールかもしれませんね(´ー`)y-~~

キャリアチェンジもウェルカムなイノセンティブです。

ということで、営業サイド、クリエイティブサイドからWebディレクターへキャリアチェンジする人には、強みを活かすが大前提で、自分の課題を認識した上で、ディレクション領域を広げていく or 深堀っていくことが、自分のキャリアを考える上でひとつの考え方になります。

職業として経験できなければ、このお盆休みに自分でECを作ってみて、運用して数字を上げてみる、というのがすぐにでも実行に移せる良い鍛錬方法になるのではと。

昨今、ストリートアカデミーで毎週行っている「自分のキャリアを棚卸!Web業界で活躍するキャリア講座&ワーク。」もキャリアチェンジにカスタマイズしたモノを、8月中にはリリースするために調整中なイノセンティブです。

ぜひ、この機会にWebディレクターへのキャリアチェンジを現実的にしてみませんか?

ご相談はいつでも。どーんと来い超常現象(´ー`)y-~~

投稿者プロフィール

助田 正樹
SPEC代表
株式会社イノセンティブ 取締役
一般社団法人 日本ディレクション協会 理事

東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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