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進化論インタビュー

採用オファーが殺到する40代。進化続くディレ協 校長インタビュー!

2018/03/27

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ディレ協の校長にディレクターとしての進化を聞いてみた!

ディレ協でも「校長」という名称で親しまれている合志(ごうし)さんに突撃インタビューを行ないました。

合志さんは日本ディレクション協会(以後、ディレ協)の学生部部長であり、ディレクターであり、の物腰柔らかい人徳ある人物です。

そして、株式会社イノセンティブの転職支援で、見事に現職のポジションを勝ち取った猛者でもあります。

今回、突如として「40代での転職」を余儀なくされた合志さんでしたが、結果的には数社から内定が出て、「すばらしいディレクターを紹介してくれてありがとうございます!」とクライアントに言わしめた恐るべき人材です。

なんと「ケーキ屋さん」からスタートしたというユニークなキャリアとのことで、どういう経緯で現在まで至ったのかを、笑いあり、涙ありの「合志進化論」を赤裸々に聞いてみました。

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今の職場は心強い仲間に囲まれた成長環境なんです。

今は株式会社イノセンティブに紹介してもらった株式会社マックグラフィックアーツで、Web制作のディレクションを主な仕事としています。

いくつかのプロジェクトを掛け持ちしてるんですけど、大きなプロジェクトにも携わらせてもらってて、とても充実したディレクションライフを送ってます(笑)

うちの会社は役割を超えて企画からチームメンバーみんなで考える風土なので、ちゃんとクライアントの意図や目的を握れて制作がスタートできるいい環境なんですよね。
 
あと、割とディレクター同士が担当案件について相談しやすい関係性と社風なので、一人で抱え込まないで済むし、試行錯誤しながら楽しく取り組めています。

代表もクリエイター出身なので制作への理解があって、なにより組織がすごいフラットだから、誰でも意見言いやすいし、UIUXチーム、デザインチームなど、専門性の高いメンバーも多いから、すごい心強い!

ケーキ屋さんから始まり、結婚で初めて自分の将来を考えました。

ディレ協の人はもう知ってる人も多いと思うんだけど、社会人の第一歩であるキャリアがケーキ屋なんですよね。

毎日こーんな大きなミキサーで10kg単位で生クリーム立てたり、一日中イチゴのヘタ切ったり(笑)新しいケーキの商品開発なんかもやってましたよ。

「人様の口に運ぶもの」を商売にしてたんで、工場の現場や研究室での環境もいろいろシビアだったし、当時は理不尽だと思うことも多かったですよね。社会人って大変だなあと。

Webの業界に興味を持ったのは98年くらいでしたかね。

最初に買ったパソコンが確か95年くらい。LC630ってMacのデスクトップ。もうカタチはWindowsみたいな、ザ・パソコンって感じの無骨なやつです。

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当時はNetscape Navigatorってブラウザがダウンロード販売されてたり、AOLとか、ニフティとか、パソコン通信とか、もうこのあたりの単語が懐かしいっていう(笑)

で、ちょうどその頃いまの奥さんと結婚。

そこで初めて自分の将来を考えました。

誰かと生涯を共にするってかんがえたときに、この先ずっとケーキ屋さんでいいのかなと。改めて超・真剣に考える機会が来たなと。

今思うと、だいぶ先行してeコマースやってたんだなあと思いますが、当時、グリコがご当地ポッキーをWebで販売してたのを買ってみて感動したんですよね。今まではそこにいかないと絶対買えなかったものがクリックひとつで手に入る。

時代はまさにインターネットの黎明期。これから間違いなく伸びる業界だと感じました。

じっくり考える割りにはコレ!と思ったら動いちゃうタイプなので、ケーキ屋をやりながら週末にデジタルハリウッドに通ったんです。

まずHTMLの構文を学んでコーディングしてみたり、Photoshop、Ilustrator、Flashと一通り学びました。

当時は転職雑誌を見て、人事宛に電話連絡するスタイルだったんですけど、ご縁あって、たまたま面接してもらった社長さんに「ネットの仕事をやりたいなら、うちよりも知り合いの会社でそんな人を探してるからこれから行ってみない?」って紹介してもらって、制作会社に転職できたんです。

Webデザイナーとして、Web業界でのキャリアがはじまったって感じですね。

その後、いくつかの会社を転職しながら、年齢、経験に応じて徐々にマネジメントしなくちゃいけない立場になっていって、いまのディレクターとう立場に落ち着いた感じです。

急遽スタートした転職活動も色んな人が協力してくれまして。

今回の転職は都合もあって、超特急で活動せざるを得ませんでした。

もう最後の転職の気持ちもあったし、限られた時間も時間だったので、そんなに悠長に考えられない。

これくらいの年齢層だと、その環境にいままでなかったものを新しく生み出せる経験やスキルがないと、転職って難しいだろうなと考えてました。

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今回は割と「物を知ってから」の転職だったので、知っている転職系の媒体からエージェントのつながりも多くできていたし、知り合いも色々と話を聞いてもらったりして本当に助かりました。

最終的に職場を決めたきっかけをもらったイノセンティブも、ディレ協つながりで気軽に相談できたのはよかったです。

助さんがもともとディレクターの経験者だってこともあって、合志は何ができて、どんな環境が合うのか、活躍できそうなのかを、大枠理解してくれたのが大きかったですね。

そういう意味で、希望とのマッチング度は高かったです。今の会社の面接では、話が盛り上がって終わらないくらいで、人対人として違和感がないことが短時間で掴めましたし、前職で落ち込んだ年収も、無事に戻りました!(本当にありがたかったです。)

あと、活動の進捗もGoogleドライブで管理して、他経由で受けている会社の状況も全部共有できたから、個別に管理表作る必要もなかったし、Facebookでやりとりが手早く進んだりと、Webリテラシーが高いエージェントなんで、仕事しながらのやり取りも自分にとってはスムーズでした。

過去に何社か転職した際には、紙媒体、Web媒体、エージェント、制作特化のエージェントときて、イノセンティブはディレクターに特化したエージェントなんで、転職の方法もいろいろと進化しているんだなあと(笑)

転職に有利に働いたのはディレ協での活動だったんです。

あと、今回改めてディレ協で活動してて本当によかったなと思いました。

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ディレ協は、基本ボランティアの活動なので、実績として面接で話せるのか迷ったんですけど、面接官の人でもディレ協のことを知っててくれる人も何人かいて、学生部の活動、講師経験も評価してくれた会社も多かったです。

今頃、ディレ協がなかったらどうなってたか、ってくらいありがたかったし、今回の転職ではすごいメリットに感じました。

ディレ協では、書籍を執筆させて頂く機会をもらったりして、自分の名前がamazonで検索できるなんて信じられない経験です。

奥さんにも「だまされてない?」とか(笑)、娘にも自慢したら、amazonで検索して「お父さん、すげー。」って、やっとこんな仕事してるんだって認めてもらえたかもしれません(笑)

ディレクションで大事なことは誠実にジブンごとにすること。です。

本を書いて改めて思ったのは、Webディレクションで大事なことはジブンごとにするってことですね。

イニシアチブとも言いますが、プロジェクトを進めていくと、誰の責任でもないタスクが多く発生したりすることも多々あるんですけど、ジブンごとで拾い上げて、率先して解決していくことが大事だと思っています。

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加えてクライアントにもユーザーにも制作、開発チームにも誠実さが必要です。

ディレ協メンバーもディレクションの手段や手法はそれぞれ違うかもしれませんが、考え方というか、姿勢はみんな誠実な人ばっかりです。

自分はそもそも嘘をつくのが怖いって思っちゃってる性格だし、基本人が好きで、駆け引きとか全然できない不器用な人間。

それぞれ立場も思惑も違う人達が集まるプロジェクトだからこそ、誠実にジブンごととしてメンバーを牽引することが、Webディレクションで最も大事なことなんだと思ってます。

今後は次世代への連鎖性を創って行きたいんです。

あとこれは、家族の話になっちゃうんですけど、子育てを経験してすごく思ったことなんですが、思うように動いてくれない子供に、どうやったら自分から動いてくれるようにできるかって問題ですよね。

コラーって、怒るのは簡単なんですけど、子供にジブンごととしてどう考えさせて、どう行動に移させるのかが大事なのかなって。

そういう意味で今の会社も若いメンバーが多いので、自分の経験で役に立つことはどんどんシェアしていきたいし、逆にメンバーから多くのことを学びたいと思っています。

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ディレ協で「学生部をやりたい!」って話をしたのも、学生に向けていろいろ伝えていきたいなって想いが最近より強くなってきてて、過去に自分があやかったように、先人から得たノウハウや本質の大事さにようやく気がついたからです。

今後は社内の勉強会もようやく実施にこぎつけたし、マネジメントという立場に立って、会社をもっと効率よく回して、結果、世のためになるような次の世代につながることをしたいなって思ってます。

でも、この歳になってようやく思い至りましたよね(笑)

今までは責任範疇として、自分の家だけまわしていければそれでいいや、って仕事のやり方してたかもしれませんが、そこからだいぶ進化しましたよね。

みんなが成長できる空間をつくる。自分の成長がみんなの成長になる。それが会社の成長になる。

この積み重ねが、世代を超えた連鎖性にもつながっていくのかなと。

ディレ協も会社もチームでの連鎖性を意識して、次世代につなげる役割を果たして行きたいと思っています!

合志 建彦
株式会社マックグラフィックアーツ
日本ディレクション協会 学生部長(校長)
https://www.facebook.com/Pochi54

ディレクターの進化を支援するのがイノセンティブである。

日本で一番ディレクターを支援するイノセンティブでは、ディレクターの進化を積極支援しています。

キャリア相談、正社員のご紹介、業務委託のご紹介など、お気軽にご相談いただけます。

フリーランスとして、業務委託のプロジェクトをGARAGEで一緒にやって頂ける方も絶賛募集中ですので、該当する人は是非お助けくださいー。

投稿者プロフィール

助田 正樹
SPEC代表
株式会社イノセンティブ 取締役
一般社団法人 日本ディレクション協会 理事

東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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