今、企業に求められているWebディレクターの人材像とは?
2016/04/04
こんにちは。助田です。
はや8月も1週目を終えてしまいましたね。皆さんお元気ですか?
今日は日頃お話を聞いている企業の求人ニーズ、特にディレクターに求める能力(正確に言うと「ディレクターに特化した人材紹介です。」に対して頂いた貴重なご意見。)を情報の整理の意味も込めて書き記そうと思っています。
あくまで20-30社ほどのヒアリングと個人的な所見なので、まあ一概にではありますが、最近のディレクター周辺の就職事情の一つとしてご参考になれば幸いです。
あ、自分理想に近い人間ですけど何か?という転職を考えてもいい貴方はぜひエントリーしてキャリアアップしてください!
自社メディア系
企業の欲しい人
・ロジカルに考え、ロジカルに事象を説明できる人。
・ビジネスマインドがある人。商売っ気があって利益をきちんと出せる人。
・PDCAをきちんと理解して、事実とデータから施策を練れる人。
・新しい概念の職務、職能への理解。情報アンテナ。
・IA:企業によって定義のバラツキあるも、目的達成のために情報設計できるディレクター領域に近い人。
・UI/UX:企業によって定義のバラツキあるも、スマホ、タブレットの特性理解がありユーザーにベネフィットを提供できる仕組みを設計できる人。
・アナリスト:企業によって定義のバラツキあるも、データベース解析的なデータサイエンティストという意と、CVRを指標とするWebアナリストという意がありそう。
・技術への理解はマストになりそう。最近だと、JS、Ruby on Railsへの特徴理解。
・プロジェクトの形式は従来のガント的なウォーターフォールに加え、アジャイルやリーンへの理解もあったらベター。PMBOKへの理解があるとベター。
対象企業
某・有名メディア企業、某・有名ポータルサイト、某・特化型口コミサイト、某・特化型クローズドポータルサイトなど。
所見
ロジカル思考、ビジネスマインド、PDCAはどこもほぼ共通。新しい概念は企業ごとにバラツキあるも、きちんとアンテナを張って技術、サービス双方をバランスよく見れるディレクター像を求める。
最近は企業により定義のバラツキあるも、「ディレクター=IA」、「デザイナー=UI/UXデザイナー」、「コーダー=マークアップエンジニア」という言葉に置き換わられつつある現状を感じる。ベンチャーの自社サービス求人は何段階目かの資金調達に成功したスタートアップで、ほぼエンジニア一辺倒。丸っとサービスを作れてしまうエンジニアが欲しい!という声が多い。
クライアントワーク系
企業の欲しい人
・インターネットの3ビジネスへの理解。クライアントのビジネス、目的を正確に把握。
・とにかくきちんと、ちゃんと仕事ができる人。最後まで絶対にやり通す。
・コミュニケーション能力。電話、メール、コミュニケーションツール。情報共有能力。
・進行管理もざっくり行わずに、細かい部分まできちんとチェックできる人。
・主体性は必須。クライアントワークで待っていると絶対に進捗しない。
・トラブル時に待たない。平常時もホウレンソウの癖が必要。
・営業的な側面も求めたい(企業によって)。コンペ、プレゼン、企画書作成慣れ。
・新しい技術含めて自走してキャッチアップできる人。継続的な学習が必要。
・開発環境への対応:GitHub、redmine、Dropbox、Google Drive、Chatworkなど。
・きちんと会話して説明できる人。最後までやり通す人。
・ポテンシャルでいうと30歳までの若い方。何もわからない前提の真っ白な方がいい。
・素直さ、実直さ、対人強度、ストレス強度。
対象企業
某・有名代理店関連会社、某・専門特化型ソリューション企業、某・モバイルに強いソリューション企業、某・スタートアップ企業。
所見
スキル、スペック、実績も大事、でも気持ち的な側面も必要。オンラインでのコミュニケーションは環境への適応能力が問われる。GitHub、redmine、Dropbox、Google Drive、Chatworkなど普段から慣れておく必要アリ。
また主体的な姿勢が常に問われる。多忙な成長環境なので、目標を明確にしたスキルアップ、キャリアアップが望ましい。リニューアル案件含めて、Web、スマホ、タブレット対応など、数百万〜数千万規模の案件もあり。少数精鋭チームで取り組むにあたり、積極的な姿勢が無いと生き残りは難しい。
そんな訳でこんな情報も現在就活支援をしている方々に共有しています。そして現在はクライアントワークの領域を中心にクライアントと求職者の方のお話を進めています。ぜひお話お聞かせくださいませ。
投稿者プロフィール
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SPEC代表
株式会社イノセンティブ 取締役
一般社団法人 日本ディレクション協会 理事
東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。