受注案件を炎上させないため「営業」の立場からディレクターに求めたいこと。
はじめまして。荻野と言います。
Webディレクター進化論、初投稿ということで、簡単に自己紹介させていただきます。
僕は新卒からWeb系広告代理店のベンチャー企業にて営業として、広告営業をしていました。
その後、いろいろな紆余曲折ありつつも、精神保健領域の専門学校に通い、国家資格を取って今に至ります。
ゴリゴリなるWeb業界での営業時代、結構、しんどい思いもしたので、そのしんどい思いを思い出しながら、Webディレクターと一緒に仕事をした経験を発信していけたらな、と思っています。
Bar404にもたまに顔出してますので、以後よろしくお願いします。
営業ってなんでこんな案件取ってくるの・・って、状況ってありませんか?
営業って言うまでもなく、売上を作るのが仕事の一つです。
そして、クライアントの要望を形にする。クライアントの要望以上の提案をする。したい。
でも受託系制作会社などで、よくこんな案件取って来てもらっても・・という状況、経験ありませんかね?
・ボリュームの割に受注金額が安すすぎる・・
・納期が短納期すぎる・・
・要件がトリッキーすぎる・・
僕ら営業も決して、炎上案件を受注したいわけでもなく、ただ目の前の売上を上げたいだけではありません。
ただ、営業の心情的にはクライアントサイドを担当する立場として、クライアントの要望をできるだけ実現化させたいという熱意が先走る傾向があるタイプの人間なのです。
技術的にできる、できないを曖昧にしない仕切りに感謝。
営業時、クライアントとうまく調整してくれるディレクターの方々はとても助かります。
営業も上流が大事なのは理解しているつもりです。
例えば、クライアントへの提案時、例えば制作の方々に同行してもらった時などに、これって技術的にできませんね、とか、そもそも要件にありましたっけ?とか、事実は事実なんですが、ネガティブな雰囲気になってしまい、クロージング(見込み案件を受注させること)失敗、なんて例も多々あります。
そんな時に、制作や開発フェーズで「できる」、「できない」をきちんと切り分けてもらって、「できない」場合、どうしたら「できる」かを示唆してもらえると、営業はとても助かります。
機能要件は調整できても、技術要件になると、さすがに営業も対応しきれない部分も多いので(勉強してくれ、と言われればそれまでですが・・)、案件発生前のフロントサイドで、特にデザイン、技術的な部分にきちんと仕切りを入れてくれるディレクターは、頭を下げても同行をお願いしたくなります。
僕の経験ですと、小さめの制作会社などのディレクターの方々は、営業としてとても動きやすい人が多かった印象です。(大手の方々はそんなに同行してくれなかったのは案件に困っていなく、選べるからなのでしょうか・・)
時にはYES。時にはNO。デスマの音色が聞こえ始めるその前に。
明らかに案件として受けられないと判断した場合は、営業側に「NO」と、その理由をはっきり言ってもらうのも大事です。
営業は案件を取りたいですが、炎上させたくないので、できるのか、できないのか、曖昧な回答なままで受注するのはもちろん避けたいですし、デスマーチの音色が始まってしまう恐れがあります。
とかく営業サイド、制作サイドはなかなか話が通じづらい環境、文化であると思っているので、その間を取り持ってくれるのが、我らがディレクター。
営業にとって、なにより営業に同行してくれるディレクターほど、心強いものはないので、受注の可否は営業としっかり情報交換した上で、可否の根拠を明らかにしましょう。
投稿者プロフィール
- 早稲田大学を2011年卒のリーマンショック時に卒業し、Web系代理店のベンチャー企業にて、2年ほど勤務し社長賞を頂く。海外旅行やアルバイトした後に、大手企業へ転職後、1年ほど勤務。また異業種の業界に飛び込み、林業の仕事などに従事。その後は精神保健領域の専門学校に通い、国家資格を得る。不思議なキャリアを積んで、ジョブホッパー扱いを受ける人。