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Webディレクションですれ違うコミュニケーションを検証

2016/04/04

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立場によってすれ違うコミュニケーションを理解する。

こんにちは。助田です。

すっかり寒くなってきましたね。そしてもう12月も中盤に差し掛かっちゃおうとしている今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしですか?2011年は儲かりましたか?

僕の方は2011年始に立てた目標を15%ほど下回りそうですが、色々あった今年をなんとか生き延びれてまずは一安心ってところです。

毎年反省点は数多く出るのですが、今年は特にカラダ(特に肝臓とか)に関しての不安が表に出まして、今まで以上に「カラダは資本ですね(´ー`)​y-~~」なんて強く思わないといけない年齢になってまいりました。

Webディレクションにおけるコミュニケーションマトリクス

ところで、急ではありますが表題の件について語ってしまおうかと思っています。まずはコチラの図をご覧ください。

liststs

これはなんなのかと言いますと、通常のWeb開発プロジェクトの一例としてクライアント、ディレクター、開発者、外注会社と、まあいわゆる異なる立場のプレイヤーが点在しているとして、それぞれが同じ「単語」で感じる【願望、現実の差異】から生まれる【リスク】を抜き出したいわばマトリクスです。

これはかのミスター小粟さん、いや小栗さんがディレクターの心構え的な場面で利用されたマトリクスで、それ以来僕も常に心がけているマトリクスになります。

結論から申し上げると、大枠プロジェクト内でコミュニケーションの乖離はコミュニケーションの度に生まれ、そして合算することで大きな乖離として「リスク」というものに急変します。

実際に僕が体験したことをなんとなくあてはめてみて、例えばの例を挙げてみることにします。

金曜日までに。というネゴシエーションの破綻。

割と切迫し始めたプロジェクトになりつつあるクライアントは上司からスケジュールの遅れを会議の度指摘されて、進捗がちょっと不安になりつつあるとします。そんな中、一つの山場としてテスト環境でのアップの日を確認すべく、外注先のディレクターに確認の連絡を入れることになりました。

ディレクターもプロジェクトをかけもちしながらちょっとづつ疲れ始めたこのプロジェクトの中盤で、クライアントからのメールをプログラマーと相談して、アップの日を金曜日に決めたとします。クライアントには「金曜日にアップします。」という返事をするとします。

クライアント:(迷)金曜日の早い段階!?
ディレクター:(迷)金曜日の午後には!?
プログラマー:(迷)金曜日中には!?

この時すでに意識の乖離は始まっています。

そして金曜日の当日、ディレクターが出社すると出社前にクライアントさまからお電話です、とメモ書きがあるわけです。

ディレクターは一服(´ー`)?y-~~して電話をするとクライアントはすでに少し慌てながらアップはまだかと迫ります。ディレクターはまだ準備ができていないので昼過ぎには、という返答をしてしまいます。

そうするとプログラマーから体調不良なので午前中は病院立ち寄りマスのメールが来るわけです。だってプログラマーからしたら金曜中なので、まだまだ時間はあるわけです。

その後、昼過ぎに出社したプログラマーをトっ捕まえて、ディレクターは早く準備をしてほしいと迫ります。プログラマー的には午前中のディレクターのように、「急な対応だ!」とイラっとくるわけです。

一方クライアントは上司からせっつかれ続けます。そのたびにディレクターに最新の進捗を確認しようと執拗に電話をかけ続けます。ディレクターもクライアント同様にランチどころではなく、弁当一つ買えないわけです。

空腹の状態でプログラマーはようやくアップの準備をしながら、目を離したすきにランチに繰り出します。(決してプログラマーを悪者にするつもりはなく、あくまで参考例ですので足からZOO・・)

夕方ディレクターのすごい剣幕でようやくプログラマーがアップ作業を終えます。ディレクターはすぐにクライアントに連絡をして、クライアントの上司の確認も終えると、今回遅れた原因はなんですか?とを追究をはじめます。

クライアント:(怒)なんだこの出来の悪いB級の外注先め!
ディレクター:(怒)無計画なクライアントめ!そしてKYプログラマーめ!
プログラマー:(怒)急な対応させやがって!ボンクラ!ボンクラ!

と三方悪しです。少しでも信頼性が下がると自分の立場を守るために、各々守りに入りますますコミュニケーションの乖離が進み、リスクが増大します。これは僕自身が何度か体験した事象の一つです。おおこわい。

ここでは「金曜日に」という曖昧なコミュニケーションがすべてを破滅の道へと誘っています。そこで「金曜日の17時に」まで指定してみてはいかがでしょうか?

ディレクターの危険察知で、例えば、プログラマーの調子が悪そうなので金曜日は午後から出社に事前にしておいて、かつクライアントの定時は19時で金曜なのでひょっとしたら飲み会もあるかもしれないので、18時までに完了させるようにと、16時からアップ開始、17時から18時まで先方確認をお願いします。の一言で大きく状況は変わることがあります。

目を配り、気を配り、心を配る。しかも細かく。

開発の現場でのこのような「目配り・気配り・心配り」と共通認識としての明確なコミュニケーションが、開発現場からクライアント上司までの乖離を減らしリスクをヘッジさせます。

以前にディレクターたちでディレクターの素質について打ち合わせをした際に「楽しい合コンをアレンジできる素養がよいディレクターの素養だね」なんて結論に至ったことがあります。このあたりも「目配り・気配り・心配り」に通じる気がしてなりません。

僕の経験上、そこには遠慮や変な謙虚さなどは不要で、「細かくて申し訳ないですが・・」の前置きで、仮にしつこくとも「まいっか」を無くすことを心がけるべしなのです。

最近もまさにこのような場面に遭遇しましたので、備忘録も込めてブログに書いておきました。このような経験をしたことのある方もない方も、ぜひこのような脇汗体験をヘッジしまくって平和なプロジェクトマネジメントを心より祈っています!

facebook上ではそんなこんなを共有したいディレクターズというグループもやっております。理想ラボのchitosewebも勉強会を検討しているようなので、こちらも要チェックということでお願いいたします!

投稿者プロフィール

助田 正樹
SPEC代表
株式会社イノセンティブ 取締役
一般社団法人 日本ディレクション協会 理事

東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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