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進化論インタビュー

仕事はなんでも面白い。社長兼ディレクターの転機を決めたのは◯◯だった。

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社長兼ディレクターの「ノリ」で選択してきた転機を解説。

こんにちは。助田です。

今日は、コードライン株式会社 代表取締役兼、ディレクターでもある、西風さん、こと、西風 陽介氏にキャリアに関する突撃インタビュー!(小嶋さん以来、実に久しぶりの進化論インタビュー

ってことで、ゆったりとした丁寧な口調で淡々とお話頂きましたが、ピュアで実直に熱い部分がはみ出してくる。そんな温冷ある魅力的な人物でした。

現在は、GARAGE WSDでシェアデスク利用して頂いている株式会社ユーティルと共同でITソリューション事業行い、忙しくも楽しい毎日を送っているとのことです。

そんな西風さんの出身校はなんと東京大学!(しかも文学部。)

東大文学部から、なんでIT業界のディレクターになったの!?ってキャリアに関して、素朴な疑問からぶつけてみることになります。

こだわりなくIT業界を選び、他業界も経験。結局なんでも面白い。

西風さんは、普通の学生より2年ほど多く在籍した学生でありました。(俗にいう留年)。

当時興味があったのは、バンドと日本史。響きがなんともアナーキーなのである。

2005年に社会人(のようなもの)になったと言うこと。

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西風

「当時は、特にIT業界にこだわりがあった、とかわけではなかったです。世の中的に、SE職の募集が多かった環境もあり、たまたま受けたら内定もらえたんで、くらいのノリで選びました。」

(そんなノリで入社したのが、アクセンチュアというオチですが・・。)

神奈川県出身の西風さん。アクセンチュア入社後、最初のプロジェクトで京都に移住。で、初のひとりぐらしを始めます。

それまでITとは縁遠く、周りが当たり前のように話す単語がわからない。まさに知らないこと、分からないことしかない。そして、周りはクセのある人だらけ、そして知らない土地という強烈かつ刺激的な環境に没頭。

「わけもわからないまま、バタバタと働いてた時期。」とのこと。

そんな刺激ある生活が2年ほど続いて、ITとは全然別の道を模索し始めることになった転機がきたようです。そこで選択したのがなんと、内装デザイン!

が、突然的な異業種への選択は結局うまくいかず、短期間で頓挫を経験。(それはそれで、楽しかったみたいですけど。)

西風

「当時は好きで飛び込んだんですけど、今思えば、まあ無茶でしたね(笑)でも、この時期に思ったのは、結局、自分って業界、職能に関するこだわりは全然ないし、一生懸命やれば、仕事は大抵なんでも面白いんだなー。と思いました。」

2009年、再就職活動をしていた時期に、たまたまサークル時代の面子で飲み会があり、自分で会社をやっていると言うサークルの後輩と再会。その場のノリで入社を打診されて、参画することに。結果的に、IT業界に舞い戻ることに。

その会社は、まさにザ・ベンチャー企業。当時は業務システムやEC、コーポレートサイトなどの、いわゆる受託開発を行っていたとのこと。

西風

「会社のフェーズとしては、急速に「会社っぽく」なっていかなきゃいけない時期で、僕は現場監督(ディレクターぽい)兼 役員(主にCOO業務)をやってました。資金調達前後の鬼のような雑務だったり、他社とのアライアンスだったり、自社サービスを始めたりと、結局もみくちゃな環境を楽しんでましたね。」

とはいえ、立場的にはじめてのことだらけの環境。わからないから調べて、整理して、ちょっとでもいいから前に進めていく、の繰り返し。まさにPDCA。

ある意味のしんどさを経験したけど、めちゃくちゃ楽しかった。と、淡々とした雰囲気で語られます。

チームでやればもっと楽しい。補完しあう株式会社ユーティルとの連携。

その後、2014年にコードライン株式会社を設立。前後して、株式会社ユーティルの代表である岩田氏と知り合いを通じて出会い、色々と意見を交換し合う関係になります

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西風

岩田さんがユーティル設立したときに、いろいろ話を進めていく過程で、結局一緒にやっちゃわない?ってなりまして。これもノリでしょうか(笑)異なる法人同士ですが、案件の半分以上は一緒のチームとして仕事をしていて、今後割合はさらに増えていくと思っています。岩田さんも僕もディレクターという立場なので、チームではハブ的な役割りをやっています。僕らは提案する営業から実制作の進捗管理部分がメインで、それぞれの役割に関して明確な線引きはせず、案件によりその領域を分けて担当してますね。」

ディレクターの職域と言っても幅が広く、得意分野も様々なので、ユーティルさんとコードラインさんの連携に見る、営業寄り、制作現場寄りと、それぞれの得意分野を活かしたチーム構成が、案件によって選択できるという点で、とても合理的なディレクションの体制です。

連携が進む現在は、業務系システムやEC、新規事業系のサービスなどの立ち上げも行ったりと、これまた忙しい毎日を過ごしているという。

西風

「日々楽しく仕事できてますよ。やっぱり、一人よりチームで仕事しているからでしょうね。クライアントへ提案する企画はチームみんなで膨らませたりしてます。僕は制作現場寄りの思考なので、営業、ビジネス寄りの岩田さんとは、お互いに強みが違うのでやりやすい。結果的にチームとして補完しあって、一人以上の価値が出せている感じですね。」

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ちなみに西風さんが歩んできたビジネス領域のドメインマップ。過程で自社サービスに携わるも、主にクライアントワーク中心のキャリアパスなのである。

西風さん曰く、ディレクターとは、クライアント、自社メンバーなど、チーム内での「ハブ役」であるとは強く思ってるものの、果たして自分が「ディレクター」なのか?なんて、考えると正確に定義できないし、「ディレクター」と名乗るのは本職のディレクターさんに申し訳ない気もしてます。とのこと。

(ディレクター、ディレクションってどういったものを巷では指すのか、逆に聞いてみたい!ってことだったので、ディレ協のイベント勧めておきました(´ー`)y-~~)

ディレクター西風さんが大事にしていることはボキャブラリー。

人生のターニングポイントをある意味「ノリ」という表現で判断し、渡り歩いて、いや走ってきた、西風さんですが、ディレクションにおいて大事にしていることを聞いてみました。

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西風

「そうですね。ボキャブラリー(引き出し)ですかね。クライアントは、その業界特有の文化や言葉がありますし、IT、Web業界って、単語なども横文字多めで、極めてわかりづらいことだらけなので、基本クライアントと、制作メンバーとの乖離があって、齟齬が生まれやすい環境とかってありますよね。その通訳というか、潤滑で正確に伝達するためには、自分がより多くの言葉を持っている引き出しってやっぱり大事なんだと思うんです。」

「ディレクションとはコミュニケーション」と言ってもいいくらいの仕事なので、如何にして齟齬の起きないような認識のやりとりが必要です。

例えば、その国の「ありがとう」、「ごめんなさい」って言語を知ってれば、全世界回っても、なんとかなるんじゃないかと。そんな語学然り、雑学しかり常にボキャブラリーは広げていたい、と言う西風さんはディレクター向きの人だと改めて思います。

クライアントは当然、本業がWebやITとは別にあって、一つの単語から受け取る感情も、その背景理解も異なる人たちと一緒に仕事を進めるケースが多いので、会社のこと、取り巻く環境のこと、細かい業務のこと、そしてプライベート含めて、相手に興味を持って調べる、そして聞く&訊く。そしてボキャブラリーを増やしていく。

西風さん自身は、爆発的に何か突出している能力はないと言いますが、全く未知な環境や場面にいきなりつっこまれても、なるはやでキャッチアップして、そこそこやり通せる能力は高いという解釈があります。その順応性を裏付けするのは、純粋なる対象に対する興味があって、その環境を楽みながら課題解決に導く、まさにディレクターとしての真摯な姿勢なんだろう。と強く感じました。

特徴を補完しあうチームとして最大価値を提供していきたい。

ディレクションで難しい点の一つとしては、「手離れのタイミング」と語る西風さん。それは他のディレクターへもそうだし、制作、開発のメンバーへもそう。

仕様策定などで、顕在化していないリスクや配慮も、自分は気になるけど、渡した相手が同じように気になってくれるか、など、自分の考えや感覚を人との共有する難しさでもありますね。

西風

「現状、ディレクターという立場にどうしても負荷がかかってしまう構造ですよね。高負荷によりボトルネックにもなりがち。それって、コミュニケーションの部分が大半なんだと思うんですが、よいディレクターはその辺うまくやれるのかなって思います。良いディレクターの定義っていろいろありますが、その一つに機能として目立ってないけど、うまくいってるプロジェクトは必ずこのディレクターがいる、ってのもあると思うんですよね。」

確かに積極的にリーディングしていくディレクターもいれば、チームラボさんのカタリスト(媒介)のように、プロジェクトをフォローしていく立場もコレ然り。

いずれの機能にせよ、プロジェクトが上手く回っている状態をKEEPして、リスクを事前に排除してゴールを目指す。あくまで理想論なディレクションは、現実容易ではないですが、得手不得手を明確にさせて、チームとして補完しあう形で体制つくることはクライアントにとっても、チームメンバーにとっても合理的なのではないかと思います。

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上記が西風さんのディレクション領域。

今後は引き続き設計フェーズの質とスピードを上げていくという課題感を持って、日々改善していると言います。とかく幅が広いディレクターの役割ですが、自分の得手不得手、得意不得意領域を明らかにすることで、補完し合える双方組みやすいメンバーを見つけてくださいね。みなさんも。

西風

「今後の目標ですか。そうですねー。自分としては、一生ディレクターぽい立場にはいたいと思っているので、より多様な人とのハブ役になれるように、ボキャブラリーを増やしていきたいです。ふんわりした状態を形にしていくフェーズが自分の得意とする領域なので、そこを極めていきたい。正直、僕自身は、爆発的に環境を改善させるとか、超強力なリーダーシップを発揮するとか、そのへんはもっとうまくやれる人が他にいると思っているので、あくまで自分の得意なスキルを伸ばせるところまで伸ばし続けたいなと思っています。」

そんな西風さんが、メンバーとして一緒に仕事をしていきたい人は、こういった自分の不得手な部分が得意な人。

全体最適かつ、なんてシンプルなアンサー。

自分の得意な部分(少なくともストレスなく自然とできる部分)を軸に、如何に補完しあうチームとして一人以上の価値観を生み出すことができる。そんな状態を共有できる人を望んでいると言います。

西風

「そんなこんなで、チームとしての仕事をする楽しみや価値が明確にわかったので、今後は一人ではなく、より多くのチームで仕事をしていきたいと思っています。クライアントや使い手(ユーザー)に対して価値を提供するのは前提で、チームとして一緒に仕事するメンバーも最大限ドライブできるような環境を作っていきたいです。」

最後に雑談で、例えばワンクリックで世界の優秀な人がぱっと集まって、素早くプロジェクトができあがって、最高のクリエイティブできちゃう。そんな仕組みができたら楽しいね、なんて話で盛り上がりました。

今回はこういう機会でキャリアを振り返らせてもらいましたが、西風さんって大変な状況でも常に楽しんで取り組んでいますよね。楽しい仕事を追い求めるよりも、目の前の環境、仕事をいかにして主体的に楽しめるかというのが大事なことなんだと改めて実感しました。

それにしても西風さん。いい笑顔です(´ー`)y-~~

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西風 陽介(にしかぜ ようすけ)
コードライン株式会社 代表取締役

東京大学文学部卒業。新卒で大手SI(アクセンチュア)に入社。退職後ITベンチャーで現場業務と経営に携わり、受託開発、自社サービスのリリース~運用、アライアンス業務に従事。2014年9月コードライン株式会社設立し、その後、2015年春から株式会社ユーティルと協同で事業運営を開始。1979年生まれ 射手座 B型。
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投稿者プロフィール

助田 正樹

株式会社イノセンティブ 取締役 :一般社団法人 日本ディレクション協会 理事
東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。(参照:実績)2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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