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ディレ協コラボPJ 地方連携PJ 実施完了したPJ

就業課題多き沖縄県(嘉手納町)にてアクティブなワークショプ実施レポ。

2016/04/04

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こんにちは。助田です。

本日は、ディレ協関西支部、九州支部の立ち上げに引き続きの地方遠征。

沖縄は嘉手納町にて行なわれた「ディレクションワークショップ」についてばばっとご報告します!

沖縄県の就業に関する課題は全国トップクラスなんだそう。

課題は若者の離職率の高さです。沖縄は日本でワースト1なんです。

どうやら沖縄県の若者には、抱える就業的な課題があるようなんです。

・雇用の場の不足(有効求人倍率は、全国に比べ低い水準で推移)
・離職率が高い(1位:沖縄 7.7% 2位:北海道 6.4% 3位:高知 6.3%・・・47位:福島 4.0%)
・若年者を取り巻く厳しい雇用環境(県外就職活動におけるコストが高い、労働移動における距離の障害)
※沖縄県の雇用情勢等について (沖縄県産業・雇用拡大県民運動推進本部)より

そんな中、今回のお話の経緯は沖縄県嘉手納町から「若手育成&産業推進」という観点で命を受けた、その名も「GAIN BRAIN PROJECT」のスタートアップのご相談をイノセンティブで受けた、がきっかけになります。(プロジェクトのスタートアップは助田の得意分野です。)

簡単に言うと「沖縄の若者が東京などにインターン&就職を行って経験を積み、そのスキル、実績、つながりを将来の沖縄に活かそうぜ。」というコンセプト。

最高のロケーション@嘉手納町マルチメディアセンター

実は講師の小嶋も、かくいう僕も初のわくわく沖縄往訪。

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会場の嘉手納町マルチメディアセンターは、キンキンに透き通った海が眼前に広がる最高のロケーション。

説明要らずの絶好景色です。

ディレクターとは「0を1にできる」人材像である。を確実に伝える。

今回のテーマは「沖縄の若い人達に、【ディレクション】の価値を伝えて、いかに未来につなげる」か。

今回、急な告知の中、お集まり頂いたのは10名の方々。(やっぱり女性が多い)

※ちなみに、Facebookは半分くらい、LINEは9割ほどの利用率、という結果です。

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「あの、ディレクターって知っている人、聞いたことある人います?」

という小嶋の質問に手を挙げた方は0名からのスタート。

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●小嶋の講義サマリ(1時間)

・Webにあるのは看板と道路
・広告(サイト、ブログ)とツール(ソーシャルメディア、メール、ゲームなど)
・ディレクターの役割は「ターゲットを決める、行動・欲求を予測、打ち手を考える。」
・4マスの手段は発信者:n、Webは発信者:nから更に広がる。の違いへの理解が必要。
・AISASのアプローチをカスタマージャーニーマップに照らしてUXを検証してみる。
・人間は「感情」をもつ生き物である。
・ディレクターとは考える、提案する、実施する、効果を出す。その役割を担う人。

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●ワークショップのサマリ(2時間)

・お題は、嘉手納に最近できたというスターバックスの「アイスコーヒー」をいかにして広げるか!
・まずはディスカッションでペルソナを絞り込み。
・「おもろまちでコールセンター勤務の28歳。カフェ好きな既婚者。金城ゆきこさん。」
・どんな体験をしてもらいどう感じてもらうかの仮説設定。
・どういう結果を引き起こすのかの仮説設定。
・そのためにどんな施策が必要かの仮説設定。

結論、超アクティブな雰囲気の反面、触れた「ならでは」の課題

最初は少し緊張気味だった空気も、小嶋の「聞き上手」なコミュニケーションで、ペルソナの設定くらいから徐々に和み始めまして。

結論、ワークショップの結果も非常に目からウロコのアイディアも出た非常にアクティブな結果に。

身近な課題が具体的なアイディアを産んだいい事例の体験を得たわけです。

その後、飛行機までのわずかな時間で参加者の方々と交わした会話から、「沖縄ならではな課題」を触れることができました。

故にインターネットへの期待と、技術とツールを身につけて沖縄のためにどうにかしたい感が染み伝わってきたんです。

●参加者の方々とのお話

・沖縄の若者は土地への愛着と、その距離故、内地で働こう!という発想を持つ人が少ない。
・周りがそうなので、「自分も」という発想になりやすい。
・主体性がなく目的がぼんやりした若者が多く自立性が必要。(これは東京も一緒。)
・インターネットで情報は拾えるも、そもそも東京に頼れる拠点が無い。(これは他の地域も一緒。)
・ちょうど県知事選挙開票間近。基地問題など独自な側面の影響も強い。
・アメリカ文化と隣り合わせな環境なので、視点がめっちゃグローバル!
・今回ディレクションの重要性に気がついた。特に「こんな考えもあるんだ。」という発想と視点。
・もっと積極的に情報を得て、スキルを延ばしたい。そう。みんなでね。

事情はシンプルでなく、すぐにどうこうなる課題ではないにしろ、ディレ協が持つ考え方、ノウハウ、方向性、コミュニティの互助性と、GARAGEが持つ、人が育つ成長環境、コミュニティ創出・育成環境が少しでもお役立てできるようにと。

沖縄の高専や大学などからも、「今度の研修はうちでやって。」という要望もあるとのことで、今後もGAIN BRAIN PROJECTの活動に寄与できればと思った次第です。

今回は「ディレ協の沖縄支部」とか、「GARAGE嘉手納の新設」とかいう類いの話ではなかったのですが、12月に同じワークショップを、1月からもう少し詳しい研修企画をディレ協に依頼中です。

イノセンティブではこのようなプロジェクトのお手伝いもご相談頂けます。

お気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

助田 正樹
SPEC代表
株式会社イノセンティブ 取締役
一般社団法人 日本ディレクション協会 理事

東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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